私は高校3年の夏、椎間板ヘルニアを発症しました。強い痛みと痺れで10mも歩けないような重い症状に悩まされ、座っていることも出来ない程でした。手術とリハビリで普通に歩けるくらいには回復したのですが、それから腰の不安と再発の恐怖との長い戦いが始まったのです。
腰痛により、自分がやりたいこともままならない、誰にもこの辛さを分かってもらえないと落ち込んだこともありました。様々な治療院に通いもしましたが「自分の身体は自力で何とかしなければ!」と思い至ったのが、この道を志したきっかけでした。そして医療の勉強をしているうちに、「自分のように苦しい思いを抱えている人を一人でも多く救いたい。諦めてしまった人でも必ず可能性はある」という思いが強くなりました。
この世界に足を踏み入れた者は誰でもそうですが、長く苦しい修行の中で、自分なりの治療法を模索する日々なのです。東洋、西洋を問わず、完璧な治療法というものは存在しません。多くの治療家は治せないという矛盾や壁に突き当たります。最初は自分の施術の効果が20~30%くらいに感じるものです。それが50%くらいになればようやく一人前。60%も行けば一流といっていいかもしれません。私はさらに上を目指し、懸命に努力してきました。時間の許す限り専門外の医療セミナーにも通い、研究に打ち込んできました。
皆様は鍼やお灸といったものに「少し謎めいた前近代的な医術」といったイメージをお持ちではないでしょうか。実際にはとても理にかなった技術であり、長い歴史に培われた英知なのです。そして現代の複雑多様化する症状に対応するには「一つの技術だけを使うよりも、患者の症状に合わせて様々な療法を組み合わせた方が最大限の効果を得られる」と確信を持ち、実践しています。その結果、当時勤務していた治療院では指名率が95%に達しました。15年で延べ2万人以上の施術を行ったことになります。それだけ患者様の信頼を得てきたのだと自負しております。しかしそんな私でさえ、もっと効果的な施術があるのではないか、まだ何か出来ることがあるのではないかと悩むこともありました。
そんな折、知人から「こんな療法がある」と紹介されたのがイトオテルミーでした。半信半疑で試してみたところ、「ハッ」と思い至ることがありました。この治療器具は、それまでの温熱療法の弱点を補うことが出来るものだったのです。
例えば「熱さに耐え、痕が残る」といったイメージがあるお灸は、点の治療といえます。広範囲の施術には向いているとはいえません。それに比べ、イトオテルミーは線の治療を可能にするばかりか、ソフトな温かさで患者様に苦痛を与えることはありません。イトオテルミーは歴史のある民間療法です。普通に使っても十分に効果が期待できますが、人体の仕組みに精通したプロが使うことによって、100%のポテンシャルが発揮できる、非常に優れた道具であると発見できたことは、私にとって長年探し求めていたパズルの最後の一片を見つけたような思いでした。
私が得た知識・経験を基に、専門家として患者様の健やかな身体の状態を目指し、「来てよかった」と思って頂ける治療を心掛けていきます。いろいろな治療法を試してみたけど、効果が実感できないという方はもちろん、ちょっとしたトラブルや体調不良にお悩みの方も、お気軽にご相談ください。
中澤鍼灸マッサージ温熱道 院長紹介
中澤 正憲 nakazawa masanori
臨床歴約20年
独立前に勤めていた治療院では指名率95%を達成
延べ2万人以上の治療実績
・全日本カイロプラクティック師協会
カイロプラクター資格
・按摩マッサージ指圧師資格
・鍼灸師国家資格取得
・聖イトオテルミー学院療術師資格